古より伝わる技を、次の世代へ。
それも髙尾石材の大事な役割です。

弊社が拠点としている小豆島は、古くから「石の島」とも言われてきました。特に江戸時代初期の大阪城大改築では、石垣に使用される巨石の多くが小豆島で切り出され、大阪に運ばれたと言われています。その時、使われたのが「矢穴技法」と言われる石割りの技法です。岩を無駄なくきれいに切るためには、割れやすい石の目を読むことが必要で、その目に沿ってくさびを槌で打ち込み、必要な大きさに割っていきます。この矢穴技法により、少ない労力で大きな石を割ることが可能になりました。
小豆島にはたくさんの矢穴の跡がある丁場が残っていて、中でも天狗岩丁場は、国の史跡に指定されています。そのような伝統技法を、石を扱う企業として後世に残したい。高尾石材では生産事業部長である藤田精を中心に、この矢穴技法を次の世代へ引き継ぐためにワークショップや講演会などを積極的に行なっています。